题名: | 理論と観測とAIと |
正文语种: | jpn |
作者: | 布施孝志 |
作者单位: | 東京大学大学院工学系研究科 |
摘要: | 今年もノーベル物理学賞の受賞者が発表された。ブラックホール研究に大きな貢献をした3名の研究者だという。その受賞理由を見ると,ペンローズ氏は1965年にブラックホールの形成過程を理論的に示した成果,また,ゲンツェル氏とゲズ氏は1990年代から観測方法を開発し重力源を発見した成果であった。ノーベル物理学賞では,理論に加えて実験や観測による実証がついて評価される場合が多いという。理論から観測による実証まで長い時間を要したが,そうした研究成果の蓄積が受賞につながったのであろう。一方で,日本経済新聞電子版(2020年10月7日)は,近年話題になったブラックホールを初めて撮影した国際研究チームからは選ばれず,大方の予想を裏切るものだったと報じている。筆者は,これらに関して考察する知識も能力も持ち合わせていないため,受賞に開する訟索は避けるが,観測面だけでなく,理論を裏付ける決定的な観測結果が結び付いた結果としてみていきたい。 |
出版年: | 2021 |
期刊名称: | 交通工学 |
卷: | 56 |
期: | 1 |
页码: | 1-2 |