题名: |
高齢者講習データと交通事故データを用いた運転者対策の考え方: 千葉県警察と連携した事故分析 |
正文语种: |
jpn |
作者: |
三上杏奈;小菅英恵;西田 泰 |
作者单位: |
公益財団法人交通事故総合分析センター研究部;公益財団法人交通事故総合分析センター研究部;公益財団法人交通事故総合分析センター研究部 |
摘要: |
県レベルで運転者対策を検討するには、優先的に対策を講ずべき運転者の集団を特定し、その特徴を明確化することが重要である。なぜなら、県レベルの広域には、多様な道路利用状況や運転特性を示す運転者が存在し、一様な対策を実施しても効果が表れにくいと考えられるからである。運転者対策として実施する安全教育の考え方として、実際のリスク(交通事故の発生確率など客観的なリスク)よりもリスクを過小評価している人々に、認識の差異が小さくなるよう行政等が介入するリスク•コミュニケーションがある(小菅·西田、2018)。この考え方は、人間のリスク認知に着目した事故発生の考え方(図1)に基づいている。リスク認知とは、危険に対する本人の主観的な評価を指す。運転者が行動や意思決定に使うのは、実際のリスクではなく、あくまでも運転者が「危ない·危なそう」と感じた主観的なリスクであり、実際に交通事故が発生しているのに人々が「危ない」と認識していない、つまり、リスクを過小評価している場合、人々は危険な運転行動を選択しやすく、その結果として事故の危険が増大する(島崎、2017)。したがって、県レベルで運転者対策を検討する際、リスクを過小評価している集団を特定し、優先的に対策を講じる考え方は有用だと考える。 |
出版年: |
2021 |
期刊名称: |
月刊交通 |
卷: |
52 |
期: |
4 |