题名: | 観光立国の時代におけるインバウンドの諸課題 |
正文语种: | jpn |
作者: | 石森秀三 |
摘要: | 世界の諸民族は,19世紀の中ごろから20世紀の現在までに3回にわたって,観光をめぐる構造的変化を経験している。第1次観光革命は,19世紀の中ごろ(とくに1860年代)にヨーロッパで生じた構造的変化を意味している。そのころに,ヨーロッパで国内観光旅行の大衆化が生じるとともに,富裕な有閑階級による外国観光旅行ブームが生じた。ついで,第2次観光革命は,1910年代に第1次世界大戦をきつかけにして,米国を中心にして生じた。そのころに,米国で自動車ブームによる国内観光旅行の大衆化が生じるとともに,第1次世界大戦に従軍した中産階級の人々を中心にしてヨーロツパ観光旅行ブームが生じた。さらに第3次観光革命は,1960年代にジャンボ·ジエツト機の就航を契機にして,北の先進諸国の間で地球的規模で生じた。日本における海外旅行者数の爆発的増大はその影響下で生じたものである。 |
出版年: | 2021 |
期刊名称: | 運輸と経済 |
卷: | 81 |
期: | 8 |