摘要: |
コロナ禍は交通,宿泊,飲食といったサービス産業に大きな影響を及ぼしている。2021年1月29日に東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)は2021年3月期の第三四半期の決算を発表したが,それによれぱ第三四半期までの累計売上は1兆3,063億円で,2019年度の同時期の売上2兆2,666億円と比較すると,実に4296のマイナスとなっている。営業利益も4,272億円であったのが,3,231億円という大幅な赤字に転落している。2020年度の通期予想も売上高は1兆7,730億円で前年度比マイナス39.8%,営業赤字は5,350億円となっている。JR東日本以外の鉄道会社も大幅な減収,赤字転落の傾向にあり,東海旅客鉄道株式会社の2020年度通期決算予想は売上高は8,630億円で前年度比マイナス53.2%,営業赤字は1,850億円,西日本旅客鉄道株式会社の場合は売上高が9,200億円で前年度比マイナス39.0%,営業赤字は2,900億円となっている。JR系以外の鉄道会社でも同様で,たとえば東急株式会社の通期予想は売上高が9,400億円で前年度比マイナス19.3%,営業赤字は200億円となっている。 |