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原文传递 コロナ後の私鉄モデル
题名: コロナ後の私鉄モデル
正文语种: jpn
作者: 横江 友則
作者单位: —般社団法人グローカル交流推進機構
摘要: 私鉄モデルの開祖と言われている阪急電鉄(現阪急阪神HD)を創業した小林一三は1907年に箕面有馬電気軌道を設立して,3年後の1910年に現在の阪急宝塚線を開業し,開業前年の1909年に阪急池田駅近くの室町住宅の販売を開始している。このことから私鉄モデルと言えば鉄道会社が自社沿線に住宅や商業施設などを建設し沿線開発をするモデルと言われているが,実はディべロッパーが資産価値向上のために鉄道を引いたと言う方が実態に合つている。当時室町住宅を売り出した際の「美しき水の都は昔の夢と消えて,空暗き煙の都に住む不幸なる我が大阪巿民諸君よ!」のキャッチコピーが有名であるが,このあとに続きがある。それは「出生率十人に対し死亡率十一人強に当る,大阪巿民の衛生状態に注意する諸君は.——(中略)一郊外生活を懐ふ(思う)の念や切なるべし。」とある。当時の大阪巿内は工場の煙とペストの大流行(1905~1910年)により非常に不衛生な状態であり,それを機に空気のいい郊外に住む新しいライフスタイルの提案を小林が行ったものだと言える。今,我々の置かれている環境とあまりに酷似していないだろうか。
出版年: 2021
期刊名称: 運輸と経済
卷: 81
期: 3
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