题名: | 児童生徒等に対する効果的な交通安全教育を普及させるために何が必要か: 教育普及スキームの構築研究 |
正文语种: | jpn |
摘要: | 本研究の目的は、児童生徒等に対する発達段階に応じた効果的な交通安全教育を普及させるための要件を明確にして、教育普及のためのスキームを構築することである。2018-2020年度の3年間の研究調査から、児童生徒主体の交通安全教育活動は、子どもたちの興味関心を引き出し、意識•行動変容を導く可能性が高いことが見いだされた。特に2020年度は、生徒会が主催する交通安全シンポジゥムの開催、交通安全推進委員会による交通安全新聞の発行、生徒会同士のWEB会議による他校との情報交換など、高校生による主体的な活動を推進した。その結果、こうした活動が生徒の自我関与の意識を高め、教育効果のヨコへの広がり(例えば、部活動を通して全校生徒が関わる活動)と、タテへの広がり(例えば、新入生に向けての交通安全動画の作成)を導く可能性が示唆された。児童生徒主体の活動がより一層社会に普及することを目指し、主体的な活動を奨励する褒賞助成制度の活用や、指導案•教材の作成等の支援サービスの提供という観点から、一連の研究成果を総括し、今後の課題を議論した。 |
出版年: | 2021 |
期刊名称: | 国際交通安全学会誌 |
卷: | 46 |
期: | 1 |