题名: | 道と言葉と |
正文语种: | jpn |
作者: | やすみ り え |
摘要: | ヨーロッパ各地を旅することが好きで,その滞在先での移動をレンタカーに頼ることがよくあります。目的地まで高速道路を利用する機会も多く,車で国境を超えることもしばしばです。遠く離れた島国から訪れた者にとって,冒頭の一句に詠まれているような風景を目の当たりにするとなんとも言えない感慨を覚えます。もちろん「国境を」の部分を「県境を」などの言葉に置き換えるとグッと想像しやすい状況になりますが,やはりこの句の上五音は「国境」で決まり。そうでなければ名吟のひとつとして川柳史には残らなかったことでしょう。こんなふうに,川柳は時代や場所を超えて人の心へ届く十七音。日本の言葉文化を脈々と支えてきた文芸です。そしてまた「標語」も,メッセージを込めて相手に伝える手段として私たちには馴染み深いものでしょう。特に「交通標語」は多くの人にとって親しみがあるのではないでしょうか。 |
出版年: | 2021 |
期刊名称: | 高速道路と自動車 |
卷: | 64 |
期: | 8 |