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原文传递 「あって当たり前」に感謝の気持ちを!
题名: 「あって当たり前」に感謝の気持ちを!
正文语种: jpn
作者: 伊代田 岳史
摘要: 私は芝浦工業大学土木工学科で,建設材料の講義を担当し,材料の研究室を構えている.主としてコンクリート材料について研究しているため,舗装とは縁遠いが,2年生の講義の中の1コマで重要な材料として舗装材料について話している.毎日のように道路を利用している我々にとつて,道路舗装は非常に身近なものであるにもかかわらず,あまり詳しくは知られていないのが現状である.しかしながら,舗装の損傷であるポットホールやわだち掘れ,ひび割れなどが存在すると自動車や自転車の事故を招きかねず,非常に危険であるためとても気になる.このことは,構造物を作っているコンクリートも同じであり,ひいては社会基盤構造物全般に言える.構造物がそこにあることが普通であり,何も変状を起こさず我々を危険に曝さないことが通常である.しかし,ひとたび人命や怪我にかかわることが発生すると,鬼の首を取ったかのように報道され社会の注目を浴びる.これ自体は当然のことで,国民の命を守り快適な生活を提供することが使命である土木構造物たるもの,人命を脅かしてはならない.しかし,構造物は経時とともに劣化したり変化したりするものであり,材料は耐久性を喪失していく.個人の住宅や自家用車,家電やPC,スマートフォンに至るまで,すべての個人所有物も同様であり,そのため定期的に点検や修理を繰り返すものである.会社の所有の営業車や社宅なども同様だ.何より使用者が愛着を持って接している.一方,国民の所有物である舗装を含む社会基盤構造物はどうだろうか?あまりにも大きく多すぎるためか,個々人の愛着は大きくないと感じられる(実際,私だってそうである).毎日利用し,生活を豊かにしてくれているものであるにもかかわらず,なかなか大切にする気持ちにはなれない.しかしながらこれは,当然のことであると思う.個人の所有物でもなく,自分のためだけに働いているわけでもないわけだからだ.しかし,その構造物が人命を奪うことがあることを今一度認識しなければならない.とてつもない損害を生み出すことを理解する必要がある.今こそ,感謝の念をもって道路構造物や舗装に接する必要があるように思う.「いつも守ってくれてありがとう」と.
出版年: 2021
期刊名称: 舗装
卷: 56
期: 7
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