题名: | パニックヒ流言 |
正文语种: | jpn |
作者: | 関谷直也 |
作者单位: | 東京大学大学院情報学環 総合防災情報研究センター |
摘要: | いまから100年前の1923年9月1日,関東大震災が発生した。10万5千余の犠牲者の中には,地震や火災,土砂災害による死者だけではなく,混乱の中で虐殺された「朝鮮人」,社会主義者も含まれている。この虐殺事件は,過度な自衛意識の結果として結成された「自警団」と,当時の朝鮮人に対する潜在的不安が結びついたものである。加えて関東大震災のときは,政府が戒厳令を出し,内務省警保局長が'各地方長官宛に朝鮮人の行動に対して厳密取り締まりをせよと電文を送り,当時の新聞においても様々な流言が'報道されたことも,多くの人にその流言を信じさせる効果があつたといえる。その流言が官製のデマであるか自然発生的なものかは現在も議論が分かれているが,それらが公的ル一トで伝えられ,各地で排撃が行われた点については異論がない。リンチゃ暴動など,—定の対象を攻撃する活動的な群集の状態をモッブ,攻撃パニックなどとよぶ'が,まさにその典型が関東大震災後に発生したのであつた。 |
出版年: | 2023 |
期刊名称: | 運輸と経済 |
卷: | 83 |
期: | 9 |
页码: | 60-65 |