摘要: |
第10次交通安全基本計画(平成28年3月11日中央交通安全対策会議)において「世界一安全な道路交通の実現を目指し、平成32年までに24時間死者数を2,500人以下とする」とする政府目標が掲げられ、国、地方公共団体、関係民間団体等が一体となった諸対策を推進してきた結果、令和2年中の交通事故による死者数は2,839人で、警察庁が保有する昭和23年以降の統計で最少となりました。しかしながら、今なお多くの尊い命が交通事故で失われていることに変わりはなく、高齢運転者による交通事故や次代を担う子供が犠牲となる痛ましい交通事故も依然として後を絶ちません。また、都市部における人口•交通の集中による慢性的な渋滞や朝夕のラッシュ時間帯を中心とした渋滞等、その発生状況は依然深刻であり、さらに、近年は、高度成長期以降、集中的に整備された交通安全施設等の老朽化が著しく、これらの維持管理や更新も大きな懸念となっています。これら新たな課題に対処すべく、第11次交通安全基本計画(令和3年3月29日中央交通安全対策会議)が策定され、「世界一安全な道路交通の実現を目指し、令和7年までに24時間死者数を2.000人以下とする」とする政府目標が掲げられました。 |