题名: | 直線道路での走行安定性能を有しない車両による無免許危険運転致傷等事件の検挙 |
正文语种: | jpn |
作者: | 小林昌巨 |
作者单位: | 栃木県警察本部交通部交通指導課 |
摘要: | 本件は、無免許の少年が走行安定性能が著しく低下した普通乗用自動車を高速度で走行中、制御困難な状態に陥り、その結果、対向車と衝突して6名に重軽傷を負わせた無免許危険運転致傷等事件である。自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律第2条第2号(制御困難な高速度走行)を適用する危険運転致死傷事件は、実務的には、カーブを曲がり切れず自車を路外や対向車線に逸脱させる形態の交通事故や、起伏のある道路を高速度で走行して浮遊感を楽しむ形態の交通事故のように、道路状況を要因とするものに多いが、本件は、車両性能の不具合を要因とするものに同罪を適用する方針としたため、全国でも前例がなく、「進行を制御することが困難な状態」に当たることの立証とそれを認識していたことの立証に困難を極めた。 |
出版年: | 2022 |
期刊名称: | 月刊交通 |
卷: | 53 |
期: | 9 |
页码: | 34-43 |