歩行者優先と正しい横断の撤底に向けた交通指導取締りの推進について

[国外交通期刊数据库] 作者:柴田　薫

摘要:「横断歩道は歩行者優先」、この言葉は、運転免許保有者だけでなく日本に住んでいる人であれば誰でも一度は聞いたことがある言葉だと思います。また、近年、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が独自に実施した「信号機のない横断歩道」における歩行者優先についての実態調査結果がマスメディァで大きく取り上げられ、歩行者優先の意識は以前と比べて広く周知されつつあります。一方、山口県では、歩行者の交通事故死者数が平成29年に近年では最多である29人を記録、道路横断中死者の構成率も70%近くで推移していました。そこで、平成30年以降は歩行中死者の減少を図るため、横断歩行者等妨害等違反に対する指導取締りの強化をはじめ、交通安全教育や広報啓発活動など、山口県警察が一丸となった総合的な交通死亡事故抑止対策を推進しました。その結果、令和2年には、歩行中死者数は11人(対列車を除く。)まで減少し、本年も4月末現在、4人(前年同期比-1人)と相応の成果が認められているところです。

プロフェッショナル第197回信号機のプロ

[国外交通期刊数据库] 作者:華江博幸

摘要:鹿児島県警察本部交通規制課で交通信号機の設置•運営に従事している宮田真人係長を紹介します。宮田係長は、昭和63年4月1日に鹿児島県警察職員を拝命し、通算21年、交通管制センターにおいて交通信号機に関する様々な業務に携わり、長年培った交通安全施設に関する豊富な経験と知識により、信号運用•工事のプロフェッショナルとして活躍しています。近年は、各地で大規模な地震が発生し、甚大な被害が出ている状況にあり、今後も南海トラフ地震等の大規模地震の発生が懸念されるなか、発災時における迅速な避難誘導が求められているところです。

京都府警察における交通事故抑止に資する交通指導取締りの推進状況について

[国外交通期刊数据库]

摘要:京都府内における令和2年中の交通事故死者数は49人で、統計が残る昭和23年以降最少となり、また、発生件数及び負傷者数も16年連続して減少しました。一方、コロナ禍における社会の変化に伴い、交通流量ゃ府民の交通行動が大きく変容しており、交通警察を取り巻く状況は大きく変わろうとしています。そして、この動きに機敏かつ的確に対応していくことが求められています。

交通課長日誌

[国外交通期刊数据库] 作者:三樹真一

摘要:今回、えびの警察署の取組について書かせてもらいましたが、令和3年春の人事異動で宮崎市西部にある高岡警察署(署員55名•地域交通課交通係9名)に異動となりました。再び、小規模署の地域交通課長として仕事をすることになりましたので、えびの警察署での経験を生かし、様々な施策に取り組んで、交通事故の抑止に努力していきます。

自動運転の実用化に向けた取組

[国外交通期刊数据库] 作者:松江大輔

摘要:令和3年3月29日に決定された第11次交通安全基本計画では、令和3年度から令和7年度の期間における道路交通の安全についての目標が設定されているほか、今後の道路交通安全対策を考える際に重視すべき6つの視点を挙げている。今回はその視点の一つである「先端技術の活用推進」に焦点を当て、自動運転の実現に向けた政府目標等を踏まえつつ、法整備を中心とした警察庁のこれまでの取組及び今後の取組について紹介することとする。なお、本稿の意見にわたる部分については、筆者の私見であることを申し添える。

交通安全施設等整備事業の推進について

[国外交通期刊数据库] 作者:山村良太

摘要:第10次交通安全基本計画(平成28年3月11日中央交通安全対策会議)において「世界一安全な道路交通の実現を目指し、平成32年までに24時間死者数を2,500人以下とする」とする政府目標が掲げられ、国、地方公共団体、関係民間団体等が一体となった諸対策を推進してきた結果、令和2年中の交通事故による死者数は2,839人で、警察庁が保有する昭和23年以降の統計で最少となった。しかしながら、今なお多くの尊い命が交通事故で失われていることに変わりはなく、高齢運転者による交通事故や次代を担う子供が犠牲となる痛ましい交通事故も依然として後を絶たない。

第11次交通安全基本計画における運転免許行政の取組

[国外交通期刊数据库] 作者:新倉由健

摘要:第11次交通安全基本計画(令和3年3月29日中央交通安全対策会議決定)では、安全運転を確保するためには運転者の能力や資質の向上を図ることが必要であることから、運転者のみならず、これから運転免許を取得しようとする者までを含めた「運転者教育等の充実」に努めることとされている。

平成における新規立法や法改正の起因となった悪質飲酒運転事犯等の解説

[国外交通期刊数据库] 作者:城　祐一郎

摘要:今回は、福岡市職員が飲酒運転により被害者らを海の中に転落させ、その結果、3人の子供が死亡したことで大きく報道された事件(福岡海の中道大橋飲酒運転事件)について取り上げます。この事件では、危険運転致死傷罪の成立が熾烈に争われ、各審級で判断が分かれたものの、平成23年10月31日最高裁決定(刑集65卷7号1138頁)により決着をみたのですが、この裁判をきっかけとして、後述するような刑法改正や道路交通法の改正がなされており、執務上、非常に参考になるものです(なお、本件最高裁決定の解説については、拙著「ケーススタデイ危険運転致死傷罪(第2版)」(東京法令出版)30頁以下、「Q&A実例交通事件捜査における現場の疑問(第2版)」(立花書房)61頁以下参照。)。

プロフェッショナル第196回その思いをより多くの人に届けてほしい

[国外交通期刊数据库] 作者:大利太郎

摘要:交通安全教育のスぺシャリスト、山口県警察本部光警察署交通課の西村眞由美警部補を紹介します。西村警部補は、主に交通総務係で活躍されており、山口県で唯一の交通安全教育技能指導官でもあります。西村警部補の魅力、技能は、この誌面ではお伝えしきれませんので、あくまで一例となってしまうことをご承知ください。まずは、何といっても交通安全教育のスキルの高さとその引き出しの多さです。私も何度も受講しましたが、まさに参加·体験型の交通安全教育とはこうあるべき！と実感できるものでした。氏曰く、「人の話を真剣に聞くことができる人は、人を引き付ける話もできるはず。人前で話をするには、まずは人の話を真剣に聞くことから始めましょう」とのことです。そんな西村警部補の交通安全教室は面白いと評判で、ご指名の派遣依頼が数多く寄せられます。それだけ引き付けてやまないのは、やはり西村警部補の「お人柄」なのでしょう。

令和2年中の高齢者の交通事故状況

[国外交通期刊数据库]

摘要:令和2年における高齢者(65歳以上)の死者数は1,596人で、死者の総数(2,839人)に占める高齢者の割合は56.2%となった。高齢者の運転免許保有者数は増加傾向にあり、それに伴い、高齢運転者による事故件数(6万8,580件)の全交通事故件数における構成率は平成22年の15.5%から令和2年の23.7%まで継続的に増加している。注事故件数は、原付以上運転者(第1当事者)による交通事故件数である。