题名: | 交通ヒプラィシンゲ—鉄道のケースで考える |
正文语种: | jpn |
作者: | 伊藤 元重 |
作者单位: | 学習院大学国際社会科学部 |
摘要: | 交通料金は巿場の自由な決定に委ねられる通常の財ゃサービスとは異なる。公共性が高く,混雑現象やネットワーク効果などの外部効果が強く働くケースも多いので,何らかの公的介入が正当化されることもある。ただ,巿場が失敗することがあるように,政府が失敗することも多々ある。旧来の料金規制が正当化されるとも限らない。この論稿では,交通料金を考える上で重要と思われる三つの要素を軸に,交通料金のあるべき姿について考察する。ただ,交通料金とは言っても様々あるので,鉄道料金を主たる対象として考察する。ここで三つの要素とは,(1)経済採算性や資源配分の効率性(外部性を通じた巿場の失敗への対応も含む),(2)これまでの料金を変えることへの抵抗ゃ所得分配の視点,そして(3)デジタル技術をはじめとする諸々の技術環境の変化,である。現実に存在する料金体系が理想的なものであるかどうかは別として,存在する料金体系が以上の三つの要素の上に成り立つていることは明らかである。そしてデジタル技術の急速な進展によって,料金体系を変えていく可能性が広がつている。 |
出版年: | 2021 |
期刊名称: | 運輸と経済 |
卷: | 81 |
期: | 3 |